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第20回 国際ソロプチミスト神戸東クローバー賞表彰式開催

日時:2025年7月17日(木)年次総会後

開催場所:ホテル竹園芦屋

 2024 年度 第20 回 クローバー賞表彰式
「災害時の畳屋~5 日で5000 枚の約束~」プロジェクト実行委員会 事務局長 前田 敏康 様

東日本大震災の折には、TVで体育館の冷たい床の上に茫然と座っている高齢の被災者の様子が映し出され 「神戸も避難所はこんな感じだった・・・。畳が有れば少しでも膝の痛みを和らげられるかも知れない。」と考えたものの、一人で何が出来るのか、具体的に何をどうすれば良いのか分からず
すぐに行動を起こすまでには至らなかったとおっしゃっておられました。
しかし、1年後に宮城県三陸町を訪れたときに、冷たいブルーシートの上に11か月の子供を寝かせられずに11日間も抱きかかえ続けた母親の「せめて畳があったらいいのに~」と言う言葉を人づてに聞き、突き動かされたそうです。同時に、畳の原料のい草には断熱性があり、本来、収音、防臭、抗菌効果もあるから避難所の冷たい床に、畳は欠かせない物だと、確信されました。
翌年から自治体や同業者にコンタクトを取り、どうしたら畳を被災地に速く効率よく届けられるのかを模索し続けられ、これが、全都道府県から被災地に5日以内に無償で100枚ずつ畳を届けると言う
意味を込めた~災害時の畳屋「5日で5000枚の約束~」プロジェクトの始まりだったそうです。
前田さんはこのプロジェクトの発起人として事務局長を務めておられます。

一昨年元旦に起きた能登半島地震発生後、前田さんは1月上旬から現地の畳屋と共に避難所を訪れ、畳が必要かどうか聞き取りされました。その上で、新潟、福井始め計9府県のプロジェクト参加店が畳を作り、およそ1,100枚の畳を自前のトラックで搬送し、避難所に届けられました。
このように、国内のどこで災害が起きても、ニーズに応じて速やかに畳を無償で届ける為には、先ず、ネットワーク作りが重要で、今も全国津々浦々の自治体に働き掛けを続けておられます。
災害が多発する我が国において、被災者への限りない思いやりと機知に富んだ実行力を備えた前田敏康
さんは「2024年度SI神戸東 第20回クローバー賞」に相応しい方だと判断し、表彰いたしました。

※新聞記事:2025年7月19日 毎日新聞朝刊掲載記事

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